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通夜振る舞い

通夜を正しく理解しよう

まずは基礎知識として、本来の「通夜」が指す意味を確認しておきましょう。
通夜とは故人の霊が邪霊に悪影響を及ぼされぬよう、終夜線香に火を灯し続け、遺族や親族が故人の傍で過ごし続ける時間を現す言葉です。
しかし翌日の葬儀、そして通夜までの看病等、家族の心身の疲労を考慮し、今日は夜通しでは無い「半通夜」が主流となっています。
葬儀会館の安置部屋に故人の遺体を残し、翌日の到着時間を確認から一旦帰宅するケースは珍しくありません。

また「通夜振る舞い」の意味ですが、弔問に訪れて下さった方々へのお礼と故人の供養を兼ね、弔問者に酒食を振舞いもてなす行為を指しています。
元来仏教に於いては、忌明けまでの期間は肉や魚など生物を食する行為を慎む教えがありますが、最近はこうした拘りは見られません。
実際にも寿司など、各自が自由にチョイスして食べる事が出来るメニューが主流です。

注意点

ちなみに喪主あるいは遺族が弔問客を直接接待する必要はありません。
自分達も着席したままおくやみを受けて失礼にはあたりません。
また無理矢理弔問客を引きとめるのはNG行為です。
そして腰を上げるタイミングを見失ってしまった、あるいは意味無く居座り飲食を続ける素振りが見られる弔問客を見掛けた際には、歩みより簡単に挨拶を伝える事で、帰路に着かれるキッカケをこちらから与えてあげる事で上手く対処しましょう。

また通夜の席順ですが、通常は祭壇に向かい右側が親族、喪主が祭壇に最も近く、そこから血縁が濃い順番に並びます。
対して左側が葬儀委員、世話役、友人知人などが座り、一般の弔問客の席は到着順に左側後方に続く流れとなります。
但し通夜会場の広さや縦横の形状などで、座席の配置等細かい部分は臨機応変となり、細部まで完全に決められている訳ではありません。