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葬儀の宗教形式を決める

故人信仰の宗教が特定されている場合

葬儀のスタイルは宗教宗派によって、細部のみならず全体の流れが大きく異なるケースも見られます。
葬儀に際しては、どの宗教形式に沿ってとり行うのかを決定し、葬儀業者にキチンと伝え、事前確認を徹底せねばなりません。
極論を言えば、残された遺族がどのような形で故人を見送ろうと「自由」に違いありませんが、やはり故人の生前の気持ちを尊重すべきです。

葬儀業者側は各宗教に沿った葬儀のマニュアルを用意していますので、会場の準備や式の進行など、葬儀関係に関しての準備進行は業者一任で問題ありませんが、特に遺族側に何らかの強い拘りが存在するのであれば、事前に確認の上、どこまで意に沿った葬儀が可能なのかを確認しておきましょう。

また仏式葬儀の場合、既に特定の寺院の檀家であれば、お寺へ早急に状況を伝え、葬儀から告別式に駆けつけて貰う僧侶を手配せねばなりません。
複数人の僧侶を有するお寺とは違い、僧侶が住職自身1人だけのお寺の場合、当日先に予定されていた他の法事などで、住職が読経に出向けぬケースも想定されます。

こうした場合は寺院側が他の僧侶を基本手配してくれますが、遺族側からの連絡が早いに越した事はありません。
勿論葬儀業者には特定の寺院の檀家である旨を伝えておきます。
当日の僧侶の控室の確保など、葬儀業者側が受入態勢を整えてくれます。

仏教

故人が無宗派だった場合

私達全てが各々、何らかの宗教の信仰者とは限りません。
いわゆる無宗派に属する人の割合は決して低くはなく、こうした個人の葬儀に際し、一体どの宗派で葬儀をとり行うべきか、残された遺族は迷ってしまって当然です。
当然檀家となっている特定の寺院も見当らず、時間だけが過ぎて行けば焦りを覚えるばかりですが、こうした場合には無理矢理何らかの宗教形式に則る必要はありません。
多くの方々が「とりあえず近所のお寺に駆け込み相談してみる」「親戚の家の宗教に則る」などの行動を思い浮かべますが、いずれもそうした行動や選択は不要です。

結論としては「無宗派だから無宗教の葬儀」で構いません。
当然葬儀業者は数多く同様のケースに対応しており、無宗教の故人向けの葬儀会場をセッティングしてくれます。
ですが実際には仏壇や位牌が用意され、その後納骨すなわちお墓に火葬から埋葬の流れとなるため、参列者には仏式と映りますし、遺族もそのような感覚で葬儀を捉える事となります。
ちなみにキリスト教や神道形式で無宗派の故人を見送るケースは通常見られません。

葬儀業者に寺を手配してもらうケース

故人と残された親族全員が無宗派である場合、利用する葬儀業者にお寺を紹介してもらい、そちらの寺で葬儀をとり行う、あるいは葬儀会場にそちらの寺の僧侶に来てもらう方法も選択可能です。
これはいわゆる舞台裏の話ですが、お寺側が葬儀業者に対し、こうしたケースが生じれば自院に声を掛けて欲しいと営業をかけているケースは珍しくありません。
葬儀業者サイドもこうした利用者の葬儀に備え、無宗派葬に対応可能な寺院を押さえています。

この辺りは葬儀業者の担当者のトークに於いてもキチンとマニュアルチャート化されており、窮する遺族に対し、打ち合わせ時に「お宅様の場合は宗派はこれに該当します」との伏線から、お寺を紹介する話法が存在しています。
あるいは先に述べた自社と提携している寺院を葬儀業者主導で決定する流れも多々見られます。
疑問が生じればその時点で質問からクリアにして行ってください。
また葬儀に際し、総額どの程度をどのタイミングでお寺(僧侶)に手渡すのかなど、細かい部分も説明が為されるのが普通ですが、大切なポイントですので積極的に確認しておきましょう。

「一旦葬儀で読経をお願いしてしまった以上、檀家にならねばならないのか?」といった疑問を抱かれるかと思いますが、そうした義務は一切ありません。
当然流れとして、月命日毎の読経等、引き続き今回のお寺にお願いする方向でのアプローチが葬儀業者あるいは僧侶自身がら届くかと思われますが、決定権はあくまで遺族側です。
生前の故人が無宗教だった理由は、単に信仰に関する意識が薄かっただけとは限りません。
何らかの確固たる理由で無宗派を貫いておられた可能性は否定出来ず、それは遺族の方々にとっても同様です。
葬儀に際してのお布施(=お礼)は葬儀業者側が提示する相場を包み、その後に関しては遺族側の意志に沿った対応で問題ありません。

個性的な無宗教例

たとえば芸能人の葬儀の報道で、音楽葬など既存の宗教のルールやタブーを一切無視した葬儀を見掛けます。
更には食事会だけで葬儀自体を行わぬスタイルなども見られますが、いずれも何の問題もありません。
お布施も読経も無く、小さな子供を連れて行っても引率者側が気を遣わずに済むなど、参列者(参加者)にとっての負担は軽減されます。
但し故人を厳粛に見送っているとは映らず、後々身内や故人の知人から、クレームが届くリスクが想定されます。