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弔問のマナー

弔問の意味を正しく知る

冒頭から皆さんにお尋ねします。
「弔問とは?」・・・「お葬式に行く事」「黒い服来ておくやみを伝えに行く事」「回覧で情報が届いたけど、親しい方でも無いので行くべきか否か迷った経験が幾度も」など、色々な回答が聴こえて来ました。
いずれも頭ごなしに「間違い」とは申しませんが、出来ればもう少し深い部分で、弔問を正しく捉えておければ、今後さまざまな場面で、立ち振舞い等に窮するリスクを大きく抑えられます。
何よりご遺族や喪家に失礼無き弔問に必要な基礎知識を、以下にご紹介して行きますので、ぜひご一読からご確認ください。

弔問を簡潔に説明すれば、「遺族宅を訪問し、亡くなられた方へおくやみを伝える行為」と表現出来ます。
悲報が届いた際、葬儀や告別式より早く駆けつけておくやみを述べる、これが「弔問に訪れる」という行為なのです。
最近では葬儀会館での通夜から葬儀という流れが主流となっていますが、ご自宅で通夜から葬儀という場合、お通夜に足を運ぶ行為も弔問に該当します。
「悲報を聞いて急いで賭けつけた最初の訪問」と捉えておけば間違いありません。

但し実際には日時をあらためた葬儀会場で「ご弔問に厚く御礼申し上げます」的な文言を届ける場面も数多く見られ、葬儀会館へ賭けつける行為も弔問の範疇と捉える向きも確認されています。
弔問イコール自宅訪問限定とは言い切れないと捉えておいた方が賢明でしょう。
また豆知識としてご紹介すれば、葬儀や告別式に際しては「ご会葬賜り~」とアナウンスされますので、次回参列の機会があれば注意して確認してみてください。

弔問に訪れるに際して

おくやみを述べる相手が、友人、会社の同僚などご自身との距離感が近い場合、皆さんが翌日以降の葬儀や告別式に参列可能であれば、まずは何か手伝いたい意向を、丁重に遺族側に伝えられる事をお薦めいたします。
また遺族側からお線香を上げるようお声掛けされる展開も想定されますが、この辺りの立ち振舞いはその場の状況を見極め、冷静迅速に判断してください。
「ぜひお線香を上げさせて欲しい」など、こちらからご遺族にお願いするのはNGです。
文字通り「お取り込み中」である事を忘れてはなりません。

またご自身が特に親しい、あるいは近い距離の存在では無い場合、敢えて葬儀屋告別式への参列は控え、後日の弔問が選択肢となりますが、ここで配慮いただきたいのが、その弔問の時期です。
ご遺族からすれば諸々が一段落し、未だ悲しみを引き摺る中、心身疲労困憊状態で当然です。
そうしたタイミングでの弔問客を自宅に招き入れるのは、遺族側にとってより大きな心身の負担となり兼ねません。
「一段落されて落ち着かれてから弔問するのが気配り」と判断しがちですが、葬儀後に弔問するのであれば、間を置かず直ぐに訪問するのが礼儀です。

間違い多発の服装のマナー

多くの方々が、「弔問に伺うのだからキチンと喪服を来て行かねば」と大慌てから、喪服姿に身を固めて遺族宅へ駆けつけるイメージを抱かれる、あるいは実践されていますが、これは大きな間違いです。
訃報は予期せぬタイミングで届いて然るべき情報であり、第一報から程無く喪服姿に身を整えての弔問は、あたかも待ち構えていたかの如き印象と映り兼ねません。
あくまで着の身着のままで駆けつけるのが弔問ですので、普段着のままで伺うのが礼儀です。
但しタイミングが悪く、明らかに華美なファッションに身を包んでいた場合は、直行を控えるべきなのは言うまでもありません。

但し昨今は遺体が葬儀会館に移され、お通夜の会場に割り当てられた部屋に安置されるケースが増加しており、弔問に際して喪服を身に纏う方が増加傾向を見せています。
こうした葬儀に際しての会場や時間の流れの変化から、弔問に訪れる側に時間的余裕が与えられているのも事実です。
結果「普段着で弔問に訪れるのは礼儀知らず」的な価値感が存在しており、見極めが難しいのも現状ですが、あくまで「おくやみを伝える」のが弔問の主たる目的ですので、過剰に服装関連に意識を傾け過ぎる必要はありません。
常識の範疇内を視野に、各自で判断される事をお薦めいたします。

その他の予備知識

比較的年長者に時折見られるのが、弔問に際してお線香を持参される姿が確認されます。
遺族への心遣いの意図は理解出来ますが、葬儀社に一切合財を依頼いている場合、結果持参したお線香の出番が見出せず、結果処置に困ってしまう展開が懸念されます。

こうした小物類の持参は控えた方が賢明です。
また葬儀が終わって一定期間後の弔問の場合は、花を持参されるのもお薦めですが、花瓶不要にアレンジされた状態での持参がベターです。
大切なのは遺族宅に結果負担や気遣いを負わせてしまわぬ配慮です。