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お悔やみの言葉

おくやみを述べるに際して

おくやみの言葉もまた、いざ声にするとなると難しく、事前に完璧に暗記する程復唱した筈の文言が出て来ず、ひたすら黙って頭を下げ続ける事態へ皆さんを誘ってしまう難題でしょう。
何より深い悲しみを背負われたご遺族にお伝えする以上、失言は断じて許されず、そのプレッシャーが更に、私達申し上げる側のプレッシャーとなってしまって当然です。

ごく限られた時間で弔意をお伝えする訳ですから、事務的なイメージが拭えないかと思いますが、いわゆる「定番の言い回し」を、皆さん各自の声と口調と表情でお伝えする事で、気持ちは十分伝わると捉えておきましょう。
代表的な言い回しとしては「このたびはご愁傷様でございます」「心からおくやみ申し上げます」「心よりご冥福をお祈り申し上げます」などが挙げられます。

感謝の気持ち

また生前の故人に大変お世話になっていた場合、その旨を簡潔にお伝えの上、感謝の気持ちも併せてお伝えすると、遺族の方々の心により深く届く事でしょう。
病気や事故で亡くなられた故人へのおくやみであれば、生前のお元気な姿が忘れられず、ただ驚き残念である旨をお伝えすれば、周囲の方々に対しても失礼にはあたりません。

時折感情が高ぶってしまい、号泣から遺族の前で動かなくなってしまい、双方が頭を下げ続ける事態を招いてしまわれる参列者をお見受けします。
お気持ちはお察ししますが、やはり全体の「場」を考えれた場合、むしろ咎められて然りの行動と言わざるを得ません。
淡々とお決まりの台詞を誰もが声にし続ける情景に対し、ドライな印象を抱かれる方も居られて不思議ではありませんが、誰より心を痛められ、身体的にも精神的にもギリギリの状態で現場に姿を見せておられるのは、他ならぬご遺族の方々です。
その事実をキチンと理解出来ていれば、非常識なおくやみの事がが口をつく事は通常ありません。